

PROFILE
慶應義塾大学在学中は体育会庭球部にて活躍。慶応義塾大学商学部卒業。2003年から慶應義塾大学体育研究所非常勤講師。2005年に株式会社スポーツネットワークアンドクリエイションズを創立、同社代表取締役社長に就任。2008年株式会社SNCを設立。2013年株式会社FASH internationalの全株式を取得し、アパレル事業「junhashimoto」の運営を開始。2015年株式会社FASH internationalから株式会社COMITASに社名変更。2015年株式会社スポーツネットワークアンドクリエイションズ、株式会社SNC、
株式会社COMITASの3社を傘下に置く、株式会社incordホールディングスを設立。

ベストなバランスを見極めることが成長や新しい価値の創造に繋がる
incordとは、「調和する」という意味の「in concord」から「人を欺く」という意味の「con」を取り除いた造語です。なぜ調和かというと、一見相反する物事も、それぞれの本質的な価値を見極め、組み合わせることによって新しい価値が生まれる、「調和=創造」と考えているからです。例えば、テニスでも、一見関係のない動きを同時に働かせることで今まで以上の力を発揮できたり、格段に技術が向上したりするのと同じように、あるものとあるものを掛け合わせて、バランスすることで価値を創るということを今までやり続けてきました。
人も自分にとってベストなバランスを見つけることで成長があると思っています。気質として自分に合わないと感じたなら、会社を辞めると判断するのも1つの成長のきっかけです。自らを成長させるためにも、調和によって新しい価値を創造するためにも、最低限必要な5項目が、理念の中にある「素直」「柔軟」「真心」「内観」「礼譲」です。
自らの判断を研ぎ澄ませ、
高い意識を持つ社員と
ともに勝ちに行く
私はincordホールディングスを設立してから、社員に言っていることがあります。それは「優勝するためには負けられない」ということ。設立以前はいわば優勝するための練習期間だったので、自分が背負えるリスクを冒し、経験を買ってきました。練習試合では、"負けて気付く"でよかったけれど、本番で勝ち続け、優勝するためには、“負けずに気付く”ことが求められます。理念にある「内観」、自分自身を常に客観視し、毎日省みて、自分で気付くことが重要になってくるのです。
私は先日、断食をしましたが、それは、自分の身体の中の余分なものを排除し、自らの判断を研ぎ澄ませるためです。アスリートのように自らを追い込む私の背中を見ている社員たちは、それぞれが高い意識を持ち、日々勉強しています。モチベーションも常に高く保たれていて、例えば、役員での会食では、私が頼んでもいないのに、4時間も仕事の話をし、その後グループ毎に分かれて、さらに話合うほど。そういう社員ばかりが集まっています。
ひとりひとりの社員の成長こそが
会社を成長させる原動力
人というのは、おもしろそうなところに集まるものです。「おもしろそうな会社だな、入りたいな」と思ってもらえることは嬉しいことですし、そういう人に入社して欲しいですね。ただ、仕事で求められることは厳しいですし、甘くはないので苦しいことも多いと思います。勉強しなければ付いてくることさえ難しいかもしれません。それでも、私はもともとテニスコーチだったこともあり、人に教えることは得意なので、この会社の社風に合った人であれば、その人たちが最大限のパフォーマンスを発揮できるように育てる努力は惜しみません。なぜなら、人の成長が会社の成長だからです。成長した個人の力が会社にとって強い力となり、それこそが会社を成長させる原動力になるからです。
「incoedグループ以上にいい会社はほかにない」と社員が言ってくれるような、すべてにおいて調和のとれた会社を目指し、今まさに突き進んでいる最中です。